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インタビュー

臼井 欽士郎 スーパーバンダム級10位

3年ぶりのリングに戻り、復帰初戦に元日本王者を撃破35歳になり、リングに上がり続ける理由とは

始めに3年ぶりに現役復帰したきっかけを教えて下さい。

臼井:引退してから働いて、給料をもらって、休みの日には遊びに行って、また働いて、
っていう生活にはりあいを感じられてなかったんです。
そんな生活を送ってる時に、亮と大樹に再会して輝いて見えたんですよね、それに比べて自分は腐ってるなと。
そっから本格的に地元で練習を初めて、仕上がってから会長に連絡をしました。
「馬鹿なんですか?」って言われましたけど。

その復帰初戦で元王者の芹江選手との試合が決まった時どう思われました?

臼井:現役の時、芹江選手はまさに全盛期を迎えててかなり強い選手だと頭に残ってたんで
最初は正直「まじかよ」ッて思いました。

石井会長は赤穂選手と芹江選手の試合を見て臼井さんなら勝てると言ってたみたいですね。

臼井:石井会長と北原さんに僕では思いつかないような戦略と言うか試合の進め方を言われて。
その練習をこなしていくうちに自信を持てるようになりましたね。

臼井さんは今年で36才ですよね?肉体的な衰えは感じませんでしたか?

臼井:心肺機能だとかリングの上での動き自体に不安は全くないんですけど、
疲れが溜まりやすく抜けにくくなってるのはかなり感じますね。
なので疲労がたまって体に出きらないうちに極力休んで回復するようにしています。
後、試合後もモチベーションを高く持ち続けることがかなりしんどく感じるようになりました。

結果芹江選手に勝利したわけですけど、この勝利は自信につながりましたか?

臼井:ん~、自信というのとはちょっと違いますかね。
何というかこの試合に負けたとしても引退しようとか考えてたわけではないんですけど、
勝つことによって「俺まだ続けられるんだ、まだボクシングやれるんだ」っていう
安心感に近いものを感じました。

3年ぶりにリングに上がり何を感じましたか?

臼井:前と変わらずたくさんの人に集まって貰えた景色をみて試合前なのに泣きそうになっちゃいましたね。
自分勝手に辞めて、自分勝手に戻ってきたのに受け入れてくれたことに気づきました。

36歳になってもリングに上がり続けられるモチベーションを教えて下さい。

臼井:チャンピオンになりたいって気持ちは勿論強いんですけど、
それ以上にボクシングを楽しみたいという気持ちが強いですね。

引退する前と今でボクシング観に違いはありますか?

臼井:これは今言った話にもつながるんですけど、引退前はチャンピオンにならないと、
みんなに認められないといけないって、1番はじめは好きでやってたはずなのに
いつの間にか追い詰められてしまってたんですね。
引退前はボクシングに追いかけられてて、今は追いかけているって感じですかね。
具体的に話すと昔と違って4回戦の試合を見てもいいところを見つけては盗んでいますね、
肩力が抜けて吸収率がよくなったと思います。これはずっと続けてたら見えてこなかったと思います。

前回の試合について教えて下さい。

臼井:自己管理の重大さに気付かされたのと、芹江戦と違って自分のやりたいことにこだわりすぎて
相手が見えてなかったと思います。
これは絶対に直さなくてはならないことなので課題が見つかりました

母校でトレーナーもなさってたということなので現役の若い選手たちに何か伝えたいことがあれば教えていただけますか?

臼井:自分の心の内を整理してもらいたいですね、怖いのか、怖くないのか、ボクシングは好きなのか嫌いなのか、
自問自答して見えてくることってたくさんあると思うので。
自分を知ることができれば心は安定すると思います。心が整ってこその、技術であり、体力だと思います。

光ジム自体に対する心境の変化はありますか?

臼井:受け入れてくれたことに対する感謝がまずあります。
それと現役時代後輩だった子たちが引退して自分の練習を見てくれてセコンドに付いてくれるというのは
感慨深いものがありますよね。
皆よく勉強してて自分1人じゃ見えなかったものを教えてくれるので
昔を思い出すと本当に不思義な光景ですよね。

では最後に今後の展望を教えて下さい。

臼井:まずはボクシングを樂しんで追求していくことです。
自分の意志だけで続けられるかどうかが決められる年齢ではありませんので
結果をだしてまだまだやれるってところを見せなきゃいけませんね。